根管治療(歯内療法)

根管治療(歯内療法)

虫歯を放置しておくことによって、歯の神経にまで虫歯が進行していきます。

歯はエナメル質という硬い組織で覆われていますが、虫歯が進行することで中の柔らかい象牙質にまで及びます。

象牙質というのは水分を含んでおり非常に柔らかいため、象牙質にまで虫歯が進行するとあっという間に虫歯が広がり、神経の中にまで細菌が侵入してしまうと神経が死んでしまいます。

神経の中は細菌にとって栄養が豊富で、象牙細管といって細い管が中にあるので細菌にとっては非常に生活しやすい部分でもあり、あっという間に増殖していきます。
細菌が増殖していくと今度は骨の中にまで侵入していきます。骨の中はさらに栄養が豊富なため、さらに増殖していきます。
増殖した細菌は膿となり、行き場を失って骨の外・つまり歯肉にプクッとした腫れが出てきます。

それではどうすれば膿はおさまるのでしょうか?

歯の中に入り込んだ細菌を取り除くには、直接歯の中を洗浄する必要があります。
歯の中は象牙質といって柔らかい組織のため、細菌に感染するとすぐに虫歯になります。
柔らかくなって細菌の住処となっている象牙細管も一緒に取り除く必要があり、何度も消毒や根っこの柔らかくなった組織を取り除いていきます。

また、根っこの先に歯肉の腫脹があった場合は、歯肉の腫脹がおさまるまで待ちます。
消毒が終わったあとは歯の中で固まるお薬を詰めて封鎖していきます。

封鎖が完了したら今度は歯を作っていきますが、大きな金属の歯を作ると金属が収縮したりして適合が合わないため、一度少し柔らかい金属の土台を入れていきます。

土台を入れた後にぴったりとした金属の歯を装着しましょう。
根っこの状態が良ければ白い歯をかぶせていくことも可能になります。

根管治療に移行した歯は歯根破折のリスクが上がります。また、難症例の場合は長期間(半年)かかる場合や再治療が必要となる場合もございます。
根管治療しても痛みが消失しない場合は抜歯に移行することもあります。

何度も通っているのに膿がおさまらない…ということが多々あります。

そのような場合には歯にヒビが入っていたり、歯が割れてしまっている可能性が高いです。

神経をとった歯は枯れた木のように歯が乾燥しているので、神経のある歯に比べて折れたり割れたりしやすいです。歯にヒビが入ったり、割れてしまっても、特に痛みが出ないことが多いため、放置してしまう方も多いです。

しかし、放置することで細菌がヒビを通って骨の中に感染していき、骨が大きくなくなってしまうこともあります。
骨がなくなるとインプラントは難しくなり、入れ歯も安定しにくいので定期的に歯の検診を行うことをおすすめ致します。

治療法について

根管治療を行う際のポイントは2つ。ラバーダム防湿法と垂直加圧充填法です。

ラバーダム防湿法

根管治療において、丁寧に病変を取り除いて行きますが、そのときに怖いのが細菌感染です。

患者さん自身の唾液に含まれる細菌が入り込んでしまうと、せっかく治療をしてふたをした後に予後が悪化し、再度開いて治療する、場合によっては抜歯を余儀なくされることがあります。

この細菌を防ぐために、ラバーダムという材料を使用して唾液の侵入を防ぎます。通常、保険診療では予算の問題からラバーダムを使用しないで治療されるケースがほとんどですが、当院では患者さんの予後のためにも、確実にラバーダムを使用しています。

垂直加圧充填法

根管内に薬を詰めるときに、上から垂直に詰めることで、横方向への過度な負荷を避けることが可能です。横方向への過度な負荷は、医原性の歯根破折を招き可能性があり、結果的に歯を失うことにつながりますので、当院では特にこの点を注意しています。

 

 

症例集

治療例1


    治療前         根管長測定        根管充填後

治療期間 3回 〜 4回
治療費 保険適応のため ¥5,000前後
治療内容 根管治療

治療例2


     治療前         根管長測定        根管充填後

治療期間 4回 〜 6回
治療費 保険適応のため ¥10,000前後
治療内容 根管治療